文化学習講座

イベント報告トップへ戻る
平成28年度の第1回の文化学習講座は恩賜上野動物園の前園長の小宮輝之氏に
動物たちの子育てについて講演していただきました。
     「動物たちの子育て」

クマについては上野動物園に大規模な冬眠の施設を作り、自然な状態での成育の結果、
クマが冬眠の最中に出産する様子を観察できました。

タンチョウヅルについては、2個の卵しか産まないツルの繁殖には光の条件を自然環境
に合わせることで大成功!世界各国の動物園のタンチョウツルは大体多摩動物園出身
とのことです。

動物の出産・子育てを目の当たりに観察出来たことは後の繁殖を進める上で重要な
知識となりました。ま
ず強く興味を持ったのはウサギです。野兎と飼い兎は全く違
っていて、多摩動物公園には兎小屋が沢山ありますが、難しい動物園での野兎飼育を
成功させたのは小宮先生です。

私たちには動物からの沢山の贈り物を披露してくださいました。

イベント報告トップへ戻る

5月14日(土)
文化・学習部会
講演 小宮輝之氏
(恩賜上野動物園前園長)

遺跡のなかの鳥の足跡から、トリの名前を突き止めたこともありました。
動物の足跡から見えてくるものを注目し、現在動物の足跡・足形の研究を進めてい
ます・・と、尽きることのない興味をもち続けられています。

草食動物は誕生と同時に肉食獣から身を守らなければならず、誕生してすぐ自分の
足で立ち上がります。

動物好きな小宮少年は上野動物園が遊び場でした。長じて、晴れて多摩動物園の飼育
係りに採用されましたが、担当の第一歩はいわゆるスター動物(パンダ・虎)ではなく、
タヌキやヤギ等という一般的な動物でした。そこでは動物それぞれを全面的に任され、
それが後の飼育のプロフェッショナルとなる大切な経験となったそうです。