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 医療の本質とは、何でしょう? 「60にして耳順う」と言います。現代医学では科学的に組み立てられており、科学的でないものは受け入れませんが、非科学的な気功とか井戸端会議とか生きがいとかそんなもので、病気が改善されたり、病気になりにくくなることは広く知られていることです。
ドイツの諺に、楽しみは二人で分かち合えば倍になり、苦しみは二人で分かち合えば半分になるというのがあります。

先生は長く現代医療では本道ではない道を歩まれてきたといえますが、一方では日本発の先端技術である二重濾過血漿分離交換・LDLコレステロール吸着を世界中に普及させ、免疫疾患・脂質異常症の治療を可能とされ、また透析医療の権威であり、医学界の重鎮でありながら、非科学的と言われる気功を取り入れられて医療をされたことは素晴らしいことです。

ゆうあい学館

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「医療に応用できる気功」

9月16日(金)
文化・学習部会
話題提供者:阿岸 鉄三氏
         (一丁目在住

 阿岸先生は、1959年に北大医学部をご卒業され1964年に同大学院外科系博士課程を修了され医学博士になられました。そして肝不全の治療に、人工肝臓の臨床応用を始められました。以後ずっと人工肝臓・人工腎臓の研究を続けられるようになりました。

 1972
年に米国に留学され、2年後に帰国されて、東京女子医大と附属病院に勤務され40数年間血液浄化治療法の研究開発・臨床応用を行われました。
 現在は82歳でとても温和なお人柄でいらっしゃいます。
研究と治療に明け暮れていた、1995年にある人が連れてきた気功師に出会い、気が付いたら先生自身も気功師になっていたそうです。

 気功とは両手の掌を患者の頭の両側にかざすと温かな気が流れ患者は良い気持ちになり中には眠りこけてしまう人もいるのですが、現代医学では非科学的であるとその存在すら認められていません。ところが実際に、1週間ごとに気功を続けると癌治療に効果があったと考えられる場合もあるのです。科学的医療と非科学的医療の統合です。

最後に参加者から「腎臓や肝臓がips細胞から作られていくのではないか」と質問がありました。先生もその意見に肯定的でした。医学はどんどん進んでいきますね。でも、人類は本当の意味で幸せになっていくのでしょうか?