| 中野 | 大竹さんの素案は三鷹あたりのコミセンの会則を調べられたものでした。
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| 森島 | 名称決定にもいろいろ苦労があったと思うのですが。準備会段階で私は生意気にも先輩お歴々の中でこんな意見を申し上げました。いい名前の候補があるけれど、やはり「桜ヶ丘」を入れた方がいいということです。やがていろんなコミュニティーができてくると、どこのコミュニティーかわからなくなってしまう、それで「ゆう桜ヶ丘」がいいんじゃないか、とそれを通させていただいた記憶があります。
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| 高宮 | 応募数は五十か、六十もありましたか。
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| 中野 | いえ、百七十くらいもありました。皆さんにおはかりする段階で十いくつかにしぼって、最後には「ゆう」と「ピュア」の決選でした。
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| 司会 | 発足当時の人事について少しお話をうかがいたいのですが。
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| 森島 | 設立総会の前に組織・人事をきめなければならない訳ですが、会長の名がなかなか出てこない。いまは亡き大屋進市議が、それでは今までに振興課の方で耳にしている名前を出してみてはどうか、という提案をされましてね。黒板に名前が書き出された中に、森島という名前もあるじゃないですか。私は四町の自治会組織との連携が大事と考えてましたから一丁目自治会長の中井さんを推薦したのですが、中井さんは「私は年だから」と固辞され、かわりに家が近いからと森島の名前をを中井さんが出されたのかも知れないと思っています。よくは覚えていませんが。
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| 中野 | 会長・副会長の前に会計と会計監査が決まったんです。会計に新美さんと柿沼さん、監査が中井さん、庄司さん。
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| 森島 | 会長はともかく、副会長さん人事では、地域ということを考慮に入れた人選をしたことをぜひ記録しておいてもらいたいですね。
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| 中野 | 結果三人でしたね。
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| 高宮 | 会長が一丁目、二丁目永井さん、四丁目が関口さんとわたし、三丁目がいなかったので藤田さんが立候補されました。
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| 森島 | そう、最初は四人おいでになったが、永井さんが事務職員の方に回られるということで三名になったのです。
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| 森島 |
当時を思いおこして、いまも感謝していることがたくさんありますが、事務職員さんが大変立派にやってくださったこともそのひとつです。私はコミュニティセンター運営の基本理念に「信頼と連帯」「公共に奉仕」をあげてきましたが、そうした点でも事務職員さんは実によくやってくださった。
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| 中野 |
各事業部の部長は設立総会のすぐ後に運営委員が所属に分かれて互選したんでしたね。体育部が横山さん、志村さん、福祉部が長田さん赤塚さん、文化部が河内さんと大津さんでした。
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| 森島 |
設立総会は、まだ建物もなくて集会所でやりました。
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| 高宮 |
あの時、自治会連合会の集会がありまして、席上「ゆう桜ヶ丘の仕事は自治会でやるのは負担が大きすぎる、絶対にやるべきではない」という意見が出て、設立総会でその趣旨の発言があった。「これは返上する」と。大いにもめましたが、あの時司会の中野さんがうまく乗り切ってくれたので助かった。
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| 司会 |
さて、いよいよ活動が始まるのですが最初の活動が開館まつりでした。実行委員長をお引き受けいただいたのが体育部の横山さんですね。
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| 高宮 |
二丁目の自治会で運営のノウハウをたくさんお持ちだということで白羽の矢を立てたわけですよ。
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| 横山 |
私も須永さんと同じでここの委員になったのはわりにおそかったんです。何もわからずに引っ張り込まれたら開館まつりの実行委員長だっていわれてびっくりしましたが、セレモニーは桜ヶ丘が丘集会所の開館セレモニーもやってなれてましたから、あんまりむずかしくは考えなかったのですが。
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| 司会 |
はじめてですから皆さんも意気揚々としていまして、いろんな企画が出ました。先日亡くなった松本英彦さんにお願いしてみてはどうかとか、地域の方々にむやみにボランティアをお願いしたりして。 ＮＨＫの歌のお姉さんの片桐和子さんに歌っていただくことにきまったんでしたね。
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| 中野 |
手づくりといえば、開館まつりの後に「さくら通信」の第1号が出ます。広報担当として須永さんにこれも手作りをしていただいた。須永さんの仕事としては開館前の利用案内作製が最初ですが。
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| 須永 |
まったく忘れました。
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| 高宮 |
さて、やがて各部の活動がはじまるんですが、最初は何をやったらいいのか誰もわからない。
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| 司会 |
最初は寿大学で横山さんがやっていらしたるトリム体操を持ってきました。これがいちばん早かった。
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| 高宮 |
そうそう、市から予算をたしか三十五万円もらったんだけど、どう使うかわからない。森島さんは均等に分けましたね。もらってもみんなどう有効に使ったらいいかわからない。くれた市役所の方だってわからないんですよ。まったく手さぐり状態から立ち上げていったわけですよ。
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| 長田 |
私は、主人が自治会長でしたから一家から二人も出ることはないから、私はおりるつもりでいたのですが、民生委員をやっていたためか、なぜか福祉部の部長に決まってしまって、びっくりしたんです。ミッション･スクールの出身ですので、学生時代母の日にカーネーション持って老人ホームに行ったことを思い出して、福祉部ではそういうのもいいかな、なんて総会で話したら拍手をされたりして、いつの間にかやるような事になってました。
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| 森島 |
長田さんから福祉部って何やるの、って相談されて、私は福祉の概念として社会福祉と児童福祉があって、児童福祉の方は児童館とよく相談して下さい、なんて申上げた。児童館だってどれだけ子供が来てくれるか気がか<りだったし、協議会の予算も使えるから助かるわけですよ。
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| 高宮 |
福祉部は本当によく児童館といっしょに仕事をやりましたね。
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| 清水 |
基礎絵画教室を河内さんの指導ではじめました。それを三カ月ほどやって、あと教室は三つに分かれたのです。油絵、水彩、版画と別れて、それは今も続いています。
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| 中野 |
ミニ･コンサートは清水さんの琴と尺八からはじまったんですね。以後文化部で力を入れて下さって年間八回もやっていますね。
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| 清水 |
尺八教室も文化部の立ちあがりということで二年間補助金をいただいてやりました。二年くらい過ぎたら教室も一人前になるはずだし、会員も増えたりするはずですから、独立するということです。規約にはありませんが内々の約束でそのようにしてきました。立ちあがり事業ということは、今後の課題でもありますが、これををずっと続けるというような事は、今までの方たちからも苦情が出たりしますから、よほど注意していかなければ、と思いますね。趣味の会でもある教室に補助金が使われるということは、それなりの成果が問われるのではないかと思いますね。
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| 高宮 |
はじめはね、補助金もどう使えば有意義なのか、まったくわからなかったもの。
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| 中野 |
お金の使い方だけでなく、コミュニティーセンターの性格、どういうことをやったらいいかも暗中模索状態でしたね。
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| 森島 |
やってはいけない方は、いくつか明確な条件があるんですけどね。コミュニティは公共の場ですから権力支配のない場、つまり政治、宗教、営利的な活動があってはならないとは、常に申上げてきました。また、常に「公正・公平」ということに十分配慮して、運営にも事業活動にもたずさわっていかなくてはならない。
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| 高宮 |
おっしゃるように、それにはずいぶん気をを使ってきましたから、そうした問題は入ってこなくなった。
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| 須永 |
ゆうに関わって一番耳に残っている言葉に「試行錯誤」と「意見のすり合わせ」というのがありますね。それまで自分の身辺にあんまりない言葉でしたから、とても印象に残っています。いろんな人がいて、いろんな意見があるから、つねに「意見のすり合わせ」という言葉が使われてました。
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| 高宮 |
ほんと。意見のすり合わせも疲れるんですよね。（笑）なかには手を振り回している人なんかもいて、いやすさまじかった。いまは幹事会などに参加しても穏やかなものです。
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| 司会 |
文化部の活動では、お亡くなりになった藤代さんもずい分活動してくれました。
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| 中野 |
藤代さんは、ちょっとよそではできない「古典芸能に親しむ会」を、二，三年続けてやって下さいました。文楽の先生を呼んできて下さったり、日本舞踊を取入れてくださったり。
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| 高宮 |
桜ヶ丘はほんとに貴重な人材にめぐまれていて、おかげで活動がずい分豊かなものになってますね。
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| 司会 |
ギャラリーは最初文化部に所属していたんですか。
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| 中野 |
いえ、総務といっしょでした。
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| 清水 |
ギャラリーはどこの所属ということはないんですよ。
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| 中野 |
企画は文化部があたるのですが、部屋貸しというものも関わってきますから。
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| 清水 |
私も森さんに引っぱられてギャラリーのお手伝いをやったけれど、文化部長だった河内さんが建設委員会の時から、いろいろ専門家として意見を言われたと聞いていましたので、ギャラリーに関しては河内さんにおまかせ、という感じもありました。
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| 中野 |
ギャラリーも含めて、コミセンでは、レベルの高い文化を求めてゆくのか、それとも市民レベルで気楽にゆくのか、これがいつも問題になるのではありませんか。
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| 清水 |
そう。確かにそれはありますね。高い文化もけっこう。だけど町の人の書いた絵や書を飾ることにも別の意義がある。小学生の書き初め展なんかどうか、という話が出たこともあったが、そんなもの、っておこられちゃって。
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| 須永 |
河内さんいつも高いものって言ってらしたから、私もギャラリーの飾りつけをするとね、河内さんがどういう風に思うかという事が、たえず頭の中にありましたね。
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| 司会 |
ャラリーは本来の用途だけでなく、クリスマスにはクリスマスのセットがなされ、お雛さまには雛まつりの飾りつけがされて、これもみんなに喜ばれていますね。
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| 高宮 |
ギャラリーはゆう桜ヶ丘のメダマでもあり、とても有効に利用されていんるじゃないですか。
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| 司会 |
夏まつりの食券の件も、どうして売るかなどといろんな話がありました。中には本職
を連れてきて、という人もいらっしゃった。
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| 中野 |
志村さん、須永さんや私などはあくまで手づくりでという考えでしたね。
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| 高宮 |
手づくりはいいんだけど、例えば会場にポールを立ててくす玉割ってパーッとやろう、それはいい、となるんですが、そのポールは誰が立てるんだとなると誰もわからない、ただモタモタしている。そこに清水さんが現われて「いや簡単だよ」と。
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| 清水 |
夏まつりにしても、ここの運営は全然やった事のない者が集まって、すべて手探りですよ。でも、顔を合わせれば友達になって仲良くなれるんですよ。第一回の夏まつりのアイデアは立派でしたよね。でも、まつりの準備のとき、ゴルフから帰ってきてたまたま顔を出してみてびっくりしたんです。もうあしただっていうのにポールが立てられないって。これはいかんと仕事の現場に電話を入れて協力してもらったりしました。何でもやれば何とかなるもんですよ。それがいい思い出になって、やがていい友達関係になっていく。
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| 司会 |
ポスターもハッピも手づくりで。ピンク色のハッピは河内さんの指導でシルクスクリーンでゆうの文字を入れてね。
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| 高宮 |
あの時の須永さんのポスターは明るい絵柄で、いかにも桜ヶ丘らしいイメージでした。まさに私たちの目指す夏まつりを適確に表しているものでした。
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| 司会 |
それから須永さんデザインのかわいい絵のゴミステーションを作りましたね。動物たちの乗った汽車ポッポが分別ゴミを引いている。あれは何年も大事に使いました。このゴミステーションという名前はゆうの発案ですね。今でこそゴミ問題は大きく取り上げられてますが、ゆう夏まつりは初めからゴミの分別を取りあげてきました。
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| 森島 |
第一回目の時は私の提案で子供の絵画展をやりましたね。お子さんに絵をかかせると家庭のおじいちゃん、おばあちゃんも来てくれる。人集めの手段にもなるということです。
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| 高宮 |
どうです、千人くらい集まったですか。
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| 中野 |
いえ、もっと集まりました。でもお手伝いの方は今よりもずっと少なかった。だんだん口コミで仲良しさん達が集まるようになったんです。
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| 高宮 |
みんな人のつながりだ。
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| 司会 |
次に新しい事をしたのはクリスマスですね。ダンスパーティー。体育部で社交ダンスの講座をやっていましたので。
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| 中野 |
ャラリーにそりを作ったり、ツリーをかざったりして、二年目からダンスパーティーが加わったのです。
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| 司会 |
平成 5年の1月に新年賀詞会が発足したんですね。
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